バタラグル、天上より降臨す
天上の王国、ボティランギ(Botillangi)より日は昇った。
創造主トパランロエ(To Palanroé)が目覚めた。
波型のたらいの水で彼は顔を清め、きらめく鏡の前で装束を身にまとう。
金色の布にくるまれ、宿命の王がここに生まれた。
彼はビンロウの実(噛みたばこの一種)を味わい、自らの容器に捨てた。
彼は衛兵に優しく尋ねる。
「ルケレンムポバ(Rulelleng Mpoba)とルママコンポン(Ruma Makompong)はどこだ? なぜ彼らはいないのだ?」
闘鶏を注視していた何百もの衛兵たちはひざまずき、手のひらを地につけて言う。
「王よ、ルケレンムポバの一家は、この丸三日間、誰一人としてこのボティランギに姿を現していません」
しかし兵が言い終わりもしないうちに、ルケレンムポバとルママコンポンが南より現れた。
怒る王を見て、ルケレンムポバとルママコンポンは言う。
「下僕たちよ、手を上げよ。そして、我々の答えが王の怒りに触れないよう祈ろうではないか。