The Birth of I La Galigo 2

バタラグル、天上より降臨す

天上の王国、ボティランギ(Botillangi)より日は昇った。

創造主トパランロエ(To Palanroé)が目覚めた。

波型のたらいの水で彼は顔を清め、きらめく鏡の前で装束を身にまとう。

金色の布にくるまれ、宿命の王がここに生まれた。

彼はビンロウの実(噛みたばこの一種)を味わい、自らの容器に捨てた。

彼は衛兵に優しく尋ねる。

「ルケレンムポバ(Rulelleng Mpoba)とルママコンポン(Ruma Makompong)はどこだ? なぜ彼らはいないのだ?」

闘鶏を注視していた何百もの衛兵たちはひざまずき、手のひらを地につけて言う。

「王よ、ルケレンムポバの一家は、この丸三日間、誰一人としてこのボティランギに姿を現していません」

しかし兵が言い終わりもしないうちに、ルケレンムポバとルママコンポンが南より現れた。

怒る王を見て、ルケレンムポバとルママコンポンは言う。

「下僕たちよ、手を上げよ。そして、我々の答えが王の怒りに触れないよう祈ろうではないか。

The Birth of I La Galigo 1

プロローグ:ビッスの祈り

天上に住まいし全知全能の神を賛美せよ。
天と地への私の祈りと贈与がその意図の通りに、誤ることなく、十全に受け容れられることを私は願う。

あなたが我らの世界に降りし煌々たる日、天の下、地の上に知を変えた。

地の上、天を越え、あらゆる場所で雷鳴はとどろく。

雷鳴と稲妻のなか、ターバンを巻いたおまえは、この世界に祝福され、大海を震わせ、豊かな森を育んだ。

そしてあなたも、死や老いへの恐怖のない、称えられるべき勇者として地に降り立ち、この世界の住人となった。

あなたは比類なき者と呼ばれ、そして最初の人間、すなわち男を創造した。

昼夜の別なく聞こえるのは、シャーマンの歌声たるパペン(papeng)の打ち音、プンゴプンゴ(pungo-pungo)のハーモニー、黄金のボリラ(bolira)。
花に満ちたビッスの儀礼、父よ、母よ。