La Galigo

ラガリゴ(La Galigo)とは?

スラウェシ島各地に広く伝わる神話的叙事詩。最も有名なのは、ブギス文字をロンタルヤシの葉に刻んでつづったロンタラ(ロンタル)で、原本は現存していないが、内容は膨大な量の写本から判明している。13世紀以前の同島社会の歴史を探るうえで貴重な資料であるとともに、世界で最大級の文学とされている。内容は、空虚な地上世界に送られた天上神の息子と地下神の娘の2人を初代として、叙事詩の中心をなす孫のサウェリガディン、曾孫のラ・ガリゴ、さらに6代目の神々の行動までを描いたものである。曾孫の名前にちなんで一般にラ・ガリゴとよばれるが、本来はスレ・ガリゴ(ガリゴ伝)が正しい。

『インドネシアの辞典』1991、同朋舎出版

イ・ラガリゴ叙事詩への道

19世紀オランダ植民地統治期から2010年代前半までのラガリゴ研究の変遷を概観するには、おそらく他のどの言語で書かれたものよりこの論文が一番コンパクトかつ過不足なくまとまっている。そう、ブギス研究の大家・伊藤眞先生(東京都立大学名誉教授)である。